平尾台・広谷湿原

 平尾台は秋吉台と並ぶ、温帯カルストの代表的標識地で、熱変性による結晶質石灰岩で構成されています。角がとれたピナクルが特徴です。平尾台のようなカルスト台地は、世界的に貴重で、国の天然記念物にしていされています。カルスト特有の洞窟が多数あり、地上に水は存在しません。

 過去に、鬼の唐手岩がダムのようにつながっていた頃に、古広谷湿原が形成されました。鬼の唐手岩崩壊後には、湿原を流れていた広谷本流は広谷の穴に流れ込むようになり、三日月湖のように取り残されて広谷湿原は形成されました。